悩めるケアワーカーへのヒント

仕事や人間関係、心身の健康など、悩み多き介護士さん必見

介護職の仕事にまつわる悩みを軽減する改善案

介護職の仕事の現場で起こる特有の悩みや問題があります。また、それに対する改善案はどういったものがあるでしょうか。一番多いのは、人間関係の問題が挙げられます。これは、介護職同士の職場での人間関係と利用者の方との人間関係とがあります。介護の現場では、たくさんの介護職員が働いています。

もちろん、お互いに協力しながら仕事を進めていますが、体力が必要とされる場面がたくさんありますので、仕事量に不公平感を持つ場合もあるでしょう。そのような場合、ひとりで抱え込んで関係がギクシャクする前にリーダーや上司に相談するか、直接仕事に関わっていない第3者として自分の家族や友人に相談することが有効。立場の違う人からのアドバイスは、時として非常に的を射たものであります。ストレス解消としても人に話し、意見を求めることは効果的です。

次に、利用者の方と精神的なトラブルがあった場合です。まず、利用者の方とトラブルとなった直接的な原因を探っていくと、解決策が見つかる場合もあります。相手の機嫌が悪かった理由が、体の不調や認知症によるものかもしれません。

また、高齢者特有の不安や鬱状態から来るものの場合もあります。原因を追求することで、一歩引いた考えを持つことができるようになります。それでも、解決しない場合は、自分が入っているシフト変更を検討することも必要です。また、職場の上司や経験を積んだ先輩に相談してみることも良いでしょう。

心身が疲弊するバーンアウトとは

バーンアウトとは、バーンアウトシンドロームの略で燃え尽き症候群とも言われています。熱心に仕事と向き合い頑張ってきた人が、ある日突然人が変わったように活力をなくし、倦怠や疲労を感じると同時に事務的な対応や周りの言動に焦燥することもあります。 

精神的、体力的な疲労が限界を超えてしまったことにより、心身が疲れ果ててしまう心の病が原因とも言われています。責任感が強く真面目な人ほどバーンアウトになりやすい傾向にあると言われています。過酷な勤務形態の中でも常に周りのことを考えていたり、利用者の気持ちに寄り添う介護をしたい、利用者家族の要望通りにしたいという思いがプレッシャーへと繋がり、長時間労働や勤務時間外まで及ぶ対応に疲れがピークを超えることもあります。

介護職は、頑張っても変わらない低い給料や休みをとりにくい環境は、努力しても適正な評価が得られない業種であると言えるでしょう。また、施設の方針で納得のいかない業務を強いられたり、業務を完璧にこなしたいという思いが自己抑制へと繋げ、ストレスを溜めていくことでバーンアウトを引き起こすこともあります。

バーンアウトを防ぐためには、職員同士の情報共有と意見交換ができる場を設けること。そして、負担が偏らない職場を作ることが大切です。施設の方針を直ぐに変えるのは難しいですが、ひとりで抱え込まず上司や話しやすい同僚に相談しましょう。
なにより、ひとりで全てを完璧にこなそうとせず、頑張りすぎないことも大切です。